🌻【キャラクターの作り方】漫画家×編集者のトークlive&持ち込み会レポート(2025.7.27)

2025年7月27日(日)開催された、漫画家×編集者トークLIVE&持ち込み添削会レポートです。

このイベントも今年で3年目!
今回は「キャラクターの作り方」をテーマに、2時間たっぷりお話しました。


目次

曇ピクのキャラ制作秘話

拙作『曇り空のピクニックで君とキスしたかった』のヒロイン・中条ゆうみと、ヒーロー・長尾センパイについて、初期のキャラクターデザインや性格設定を振り返りながら、担当Bさんとどのように作り上げていったかをお話しました。

ゆうみちゃんには、2人のモデルがいます。
1人目は、かつてのバイト先の後輩で、とある声優さんをこよなく愛していた子。その推し方がとても素敵で、「こんなふうに推される声優さんは幸せだな」と思ったことが、この作品を描くきっかけになりました。
2人目は、性格や行動面を参考にさせてもらっている友人。言葉の選び方や突飛な行動が本当に面白くて、日ごろからよくアドバイスももらっています。
モデルがいることで、キャラクターがぐっと生き生きしてくるんです。

一方で苦労したのは、長尾センパイ!
クール?何を考えているのか分からない…そんな彼を掴むまで、どれだけ迷走したことか…(笑)そのあたりの苦労もたっぷりお話ししました。


センパイにぐっときたエピソードBEST3

これは、ゆうみちゃんのモデルである友人に選んでもらったのですが…めちゃくちゃ面白かったです!
会場でも大いにウケました(笑)
友人が送ってくれた長文コメントの熱量と言葉のセンスを感じてほしくて、なんとそのまま全文掲載しました!

キャラクターづくりで一番大事なことは「欲」

イベントの中で、編集担当のBさんが語ってくださったのが、
「キャラクターづくりにおいて一番大切なのは“欲”があること」というお話でした。

「キャラクターを作る上で一番大切なことは何ですか?」
と、あるベテランの先生に尋ねたことがあります。
そのとき返ってきた答えが、『欲望です』という一言でした。

そのキャラクターは「何を欲しているのか」「何が足りないと思っているのか」。
その“欠けているもの”や“求めているもの”こそが、物語を動かす原動力になる——
Bさんは、そんなふうに語ってくださいました。

そして、それを説明する例として紹介されたのが、絵本『くまのコールテンくん』でした。


📖『くまのコールテンくん』のあらすじ(要約)

コールテンくんは、デパートのおもちゃ売り場に並んでいるぬいぐるみのくま。
誰かに買ってもらえる日を、じっと待っています。

ある日、リサという女の子がコールテンくんを欲しがりますが、
「このくま、ボタンが取れてるわ」と、お母さんに反対されてしまいます。

その晩、コールテンくんは「ボタンがあれば買ってもらえるかも」と考え、自分のボタンを探しにデパートの中を冒険します。
けれど、結局ボタンは見つかりません。

ところが翌日、リサは再びお店に来て、コールテンくんを買ってくれました。
家に帰ったリサは、ボタンもつけてくれます。
こうして、コールテンくんは「自分を必要としてくれる誰か」と出会い、友だちになることができたのです。

(出典:鳥取県立図書館『くまのコールテンくん』紹介ページ https://www.library.pref.tottori.jp/kids/ehon/group/ka/kumano.html)


この「ボタンがあれば買ってもらえるかも」がコールテンくんの欲望です。古い絵本ですが、図書館にも置いてあるそうです。(Amazonなどでも売られています)もしよかったら読んでみてくださいね。

質問タイム

参加者のみなさんからの質問にも、たっぷり答えました!
ここでは印象的なやりとりをいくつかご紹介します。


Q. 自分のキャラクターの行動を真似することはありますか?
カイマ: 真似というか…むしろ、あっち(キャラ)が私の真似してきてる気がする(笑)行動は似てるかも?
B: 実は、描いたキャラの通りのことが現実でも起こった…なんて話は漫画家さんの間でもけっこうあります。
主人公が結婚したら自分も結婚した、とか。ちょっと予言っぽい話、あるんですよね。


Q. キャラをパクるのはダメですか?
B: パクるのはNG。でも、参考にするのはOK!
たとえば“ゆうみちゃんを参考にする”のは大いにありです。
「もし自分のキャラをパクられたらどんな気持ちか?」をちゃんと想像してみてくださいね。

カイマ: パクるのはダメ。でも、練習として真似するのはOK!
最初はそっくりでも、自分の中で咀嚼して、自分のフィルターを通って出てきたら、それはもう“自分のキャラ”。
練習を重ねることで、ちゃんと自分の色になります。


持ち込み添削会

今回は、3名の方が作品を持ち込んでくださいました!
そのうち2人は、アトリエCaimaの生徒さん✨

とても緊張していた様子でしたが、編集さんからたくさん褒めてもらい、貴重なアドバイスも受けて、目をキラキラさせながらやる気をみなぎらせていました!


まとめ

キャラクター作りに正解はありません。
試行錯誤の中で生まれてきたキャラクターが、いつの間にか読者の心の中で動き出す――

最近、ゆうみちゃんとセンパイを描いていて、特にそれを実感しています。

「ゆうみちゃんだったら、きっとこう言うかも」
「この料理、2人に食べさせてあげたい」
そんなふうに、読者の方がキャラクターを実在の人物のように語ってくださることがあります。

それは、キャラクターが作者の手元を離れ、読者の心の中で生き始めた瞬間。
これこそが、“キャラが立つ”ということなんだと実感しました。


今年で3回目となったこのイベント。
Bさんとのやり取りもすっかり自然になり、リラックスした雰囲気の中でお話しすることができました。

参加者のみなさんからも
「2人のやり取りがとても面白かった!」
という感想をたくさんいただき、
うなずいたり、笑ったりしながら聞いてくださる姿に、私たちもとても話しやすかったです。

本当にありがとうございました!

来年もまた開催を予定していますので、ぜひご参加ください😊


✏️余談:スポットクーラー作りました!

暑さ対策として、ネットで見つけた手作りスポットクーラーの作り方を参考に、自作してみたんですが…これが効果バツグン!!
去年よりだいぶ涼しくなって、
「これ自分で作ったの!?」と褒めてもらえて、とっても嬉しかったです(笑)


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この記事を書いた人

漫画家・イラストレーター。こどもマンガ・イラスト教室講師。
白泉社 Love Jossie にて「曇り空のピクニックで君とキスしたかった」 連載中。

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