以前高校で教えていた生徒のみなさんに協力してもらい、授業の感想をいただきました。
デッサン力が着いたことで立体感を出せるようになり、絵の説得力が増したと実感してます。

I.Aさん
- デッサンを習いはじめたきっかけ
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デッサンを真剣にやろうと思ったきっかけは高校の時にあった夏休みのデッサン教室です。先生や友人に誘われて参加したデッサン教室で先輩たちと一緒にデッサンをしました。その時、先輩たちと自分との画力や技術の違いに驚きを感じました。それと同時に強い憧れを持ちました。先輩たちに近づきたい、上達したいと思うようになってからは放課後も残ってデッサンをするようになり、休みの日は家ですることもありました。デッサンを真剣にやっていくうちに、もっと美術に関心を持つようになり美術大学進学が視野に入るようになりました。そこからは美術大学の受験に向けてよりデッサンをするようになりました。
- 習ってよかったこと
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デッサンを習って良かったことは、自分の観察力が大きく向上したことです。モチーフを細かく観察し、形や陰影 ボリューム感や質感を正確に捉えることを何度も繰り返し行うことにより、物への解像度や理解度があがりました。 また、デッサンを通じて、集中力や忍耐力が向上したと実感しています。何時間も絵と向き合い、ひたすら手を動かすことを繰り返した結果、途中で諦めずに完成させる力がつきました。
- デッサンを習って変化したことや気づいたことなど
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イラストなどの自分の作品を制作する時、デッサン力が着いたことで立体感を出せるようになり、絵の説得力が増したと実感してます。基礎画力が上がり、描けるものの幅が広がり、より自分が思い描く作品を作れるようになりました。コントラストや空気感にも意識がいくようになり、デッサンをしていなかった時よりも明らか視野が広くなったと感じます。 またデッサンを通して、客観的に見ることの大切さを知ることができました。絵は離れてみることで描いていた時とは全くちがう印象を受けます。近くで見てた時よりも改善点が多くみつかり、構図のバランスや全体のトーンにも目がいくようになりました。
- これから始める人に向けてのアドバイス
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初めは思ったように描けないと感じたり、自分にはセンスがないと卑下したりしてしまうかもしれませんが、とりあえず手を動かして作品数を増やしていくことが大切だと思います。デッサンは絵の基礎なので習って損は絶対にありません。何度も挑戦して欲しいと思います
創作活動に必要な基礎能力を身につけることができました!



T.Dさん
- デッサンを習いはじめたきっかけ
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デッサンを始めたきっかけは美術大学を志したことです。自動車のデザイナーを目指していた私は美大を受験する必要がありました。デッサンは必須科目なので、「やりたかったから」というよりは「必要なことだから」やり始めた感じです。 幸いなことに通っていた高校にデッサンができる環境が整っており、教えて下さる先生方や、同じようにデッサンが上手くなりたいクラスメイトに恵まれ、それが取り組むモチベーションになりました。
- 習ってよかったこと
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試験に合格するという本来の目的が達成されたことはもちろん、その後の創作活動に必要な基礎能力を身につけることができました。具体的には、目で捉え頭で考えたことを手の動きに変換して、目に見えるようにする能力です。 デッサンは筋トレのようなものだと考えています。筋肉をつければ、色々なスポーツが楽しくなるのと同じように、デッサンが上手くなれば、今後作りたいものや表現したい世界を、思い通りに表現できる手助けになるでしょう。
- デッサンを習って変化したことや気づいたことなど
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デッサンを習って変化したことや気づいたことなど 目にみえる物事を一歩踏み込んで考えるようになりました。光の当たり方や色の見え方、景色の反射などについて「どうしてこう見えるんだろう?」と考えてみると、拙いながらも自分なりに色々な法則が見えてくるような気がしました。 受験だけでなく、自分の趣味での活動にも生かされていると思います。私は遊びでデジタル画を描くのが趣味ですが、デッサンの基礎にある考え方を意識するようになってから、絵のクオリティも上がったように感じます。
- これから始める人に向けてのアドバイス
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私は受験がきっかけでデッサンを始めましたが、それ以外にも創作活動全般に挑戦していきたい人にお勧めしたいです。デッサンは器用さやセンス、才能の有無に関係なく誰でも上手くなれます。最初の頃は上手く描けず描き直したり、完成に時間がかかることもありますが落ち込むことはないでしょう。 モチーフをよくみて、モノの形と性質を捉えることを意識しましょう。ただ見て描くのではなく、よく観察して対象物についてしっかり理解しようと意識して描くと、絵の説得力が劇的に上がります。たくさんのものに気づき、気を向けてみることが大切です。ぜひ頑張ってみてください。
物を観察してそれを絵に落とし込むということを自分一人では辿り着けないところまで学べた気がします。



H.Nさん
- デッサンを習いはじめたきっかけ
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元々は進学した高校の授業に素描の授業が組み込まれており、その授業内で教わりながら描いたのが私の初めてのデッサンでした。途中で美術部に入ったこともあり継続的に静物のデッサンをするようになったのですが、本格的に始めたのは気になった大学の入試にデッサンの試験が欠かせなかったことがきっかけでした。大学を志望したタイミングまで静物のデッサンしか描いた経験がなかったのですが、石膏像や着彩といった内容のデッサンも試験に向けて描くようになりました。
- 習ってよかったこと
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基本的な物の見方というか、物を観察してそれを絵に落とし込むということを自分一人では辿り着けないところまで学べた気がします。また先生がその時その時の自分の絵に真摯に向き合ってくれているというのを感じたのでとても有難い経験でした。デッサンの時間を通して自分の成長や変化を感じられるのはすごく嬉しいことでした。もしかすると絵を通してこれまでの自分ひとりの考え方から自由になって色んな考え方を知ることで世界が広がっていくんじゃないかなと思います。
- デッサンを習って変化したことや気づいたことなど
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見る・描く時に意識する点を変えることで自分の絵が変わってゆくこと、変えていけることを知りました。自分の癖や足りないものについても自分以外の人から発見してもらうことは自分にとって役立つと思うし、他の人の描くものから学ぶことも大いにあるなと実感しました。何より、同じものを描いたとしてもそれぞれ違った眼差しで絵に現れるのが面白いと感じました。また描くことでそれまで気づかなかったであろうモチーフの持つ魅力や雰囲気を感じとることが出来る気がします。
- これから始める人に向けてのアドバイス
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自分の絵で何かを表現したいというときに、これまで色々なものを見てきた、描いてきた経験というのはきっと役に立つと思います。基礎を学ぶことで始める前より描くものの確かさに自信がついていくのではないかと思うし見方や、画材の使い方、絵での魅力の出し方などデッサンというものを通じて学べることがたくさんあるのではないかなと思います。描くことでいろんな経験をして楽しかったり悔しかったりしながら見えるものが増えてきて、描くことにもっと自由になれるかもしれません。