こんにちは、アトリエCaimaです!2024年7月28日(日)に開催された『マンガの作り方〜アイデアを形にする方法』トークライブの様子をお伝えします。
この日は猛暑で、教室のクーラーも効かなくなるほどの熱気。参加者の皆さんは汗をかきながらも、漫画家と編集者による熱のこもったマンガトークに真剣に耳を傾けていました。今回のトークライブのハイライトを一部ご紹介いたします。
アイデアから1話が完成するまで
カイマミカ作「曇り空のピクニックで君とキスしたかった」(以下、曇ピク)を題材に、漫画家と編集者がどのようにアイデアを形にし、1話を完成させるのか、そのプロセスを詳しく解説しました。
未公開の初期アイデアやキャラクターデザインを初公開しました。当時のことを振り返りながら、苦労した点や成功した点についてもたくさんお話しました。
回想は人から聞く恋バナ!
特に第1話のネーム(マンガの設計図)は、第6稿まであり、完成までに約半年ほどかかりました。当時の苦労が感じられる跡が残っています(笑)。
ここでは、初稿と完成稿で大きく変わった冒頭、回想、ラストの三つの部分を見比べながら解説しました。特に分かりやすい回想の部分だけご紹介します。
初稿では説明的で文字の多い構成になっており、ゆうみちゃんのお父さんまで登場しています(笑)。しかし、これは今後の物語に必要のない情報でした。Bさんの指摘により、完成版では4ページ分が2ページに減り、かなりシンプルになっています。
回想って、私は人から聞く恋バナだと思っている。全然知らない人の又聞きの又聞きぐらいだと思ってください。仮に登場人物にAさんBさんCさんって名前つけても、頭の中で整理しづらい。
彼氏の友達の彼女が~みたいな感じですよね。それ誰の話?ってなる。
読者にとってもそれはわかりずらい。だから回想はなるべく入れない。けど、ここでは(物語に)必要だったから入れましょうとなった。回想は本当に必要な情報だけに絞って、シンプルにしましょう。
質問コーナー
トークの後には質問コーナーがありました!参加者からは、マンガを描いたり読んでいて気になったことなど、たくさんの質問が飛び交いました。
小4のAちゃんからは「魔法の名前のつけ方」という可愛らしい質問と「友達と一緒に描いているマンガの主人公が、自分の思っている性格と違ってどうしたらいいか」というお悩み相談があり、
語感が大事!言いたくなるのがいい!
かめはめ波―とか言いたいよね!
マンガは何でもありだから、キャラを分身させちゃえ(笑)この子は私が描くねって、自分が責任をもって動かすキャラを作るのもありだと思う。
お友達と描くマンガはそのまま楽しんで、別で自分だけのマンガを描いてみてはどう?
などなどアドバイス。カイマも小学生の時、友達と合作で描いていたのを思い出し、とても懐かしくなりました(⌒∇⌒)
持ち込み
持ち込みには4名の方が参加され、Bさんに的確なアドバイスをもらっていました。これからの創作の参考になれば幸いです!!
Xで持ち込みの感想をかいてくださったふしみさんのポスト↓
個人的にすごく嬉しかったことは、以前別の場所で教えていた生徒が、高3の卒業制作に漫画を描くといってネームを持ち込んでくれたことです。最後に指導したのは中2でしたが、そこから絵もストーリーも格段に上手くなっていて、でもHちゃんらしさのある作品でとても面白かったです。完成させたらみせてねと約束もしたので、今からとても楽しみです。
参加者のご感想
アンケートにもびっしり感想を書いていただきました!いくつか抜粋してご紹介します。
まとめ
今年で2回目ということもあり、とてもリラックスして話すことができました。皆さんが本当に熱心に耳を傾けてくださり、メモを取ったり質問したり、たくさん反応を返してくださったおかげで、とても盛り上がったイベントになったと思います。
Bさんからも感想をいただきました。
去年もそうだったのですが、想像していた以上に
真剣な「まんがの悩み」を、みなさんから聞けて
私も襟を正す思いになりました。
私は、なりゆきでこの仕事についたようなものなので
「何かを目指す」とか「何かを表現する」という人に、いつも憧れます。
なので、そういう人の少しでも助けになるのなら
またいつでも、みなさんのお話を伺いたいです。
参加されたみなさま、暑い中本当にありがとうございました。
また来年も開催できたらいいなと思っています!
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