7月27日(土)、小山大地先生の『自分だけのオリジナル絵具を作ろう!』が開催されました。
小山大地先生は日本画家。自分で絵具も作ったりするとのことで、オリジナルで水彩絵の具を作る楽しさや面白さを体験できるワークショップを行ってくださいました。
今回は小山大地先生自らレポートを書いてくださいましたよ(^▽^)/
水彩絵具の作り方と水彩絵具づくり!オリジナル10色パレットを完成させよう!
水彩絵具は顔料にアラビアゴム溶液を加えて練り合わせることで制作します。今回は数十色の顔料を用意し、そこから選んで参加者の好きな色合いの絵具を作ってもらいました。
顔料をパレットの仕切りに取り出して、そこに少しずつアラビアゴム溶液を加えて練り上げていきます。パレットの仕切りの数に応じて、10色の絵具を作ります。顔料そのままを練り上げて原色を作ったり、白を加えてパステルカラーにしたり、あまり見かけない金や銀の絵具を作ったりと、参加者それぞれの好みに合わせて制作してもらいました。
皆さんの集中力が素晴らしく、全員が10色ずつ制作しました。
オリジナルパレットを使って絵を描いてみよう!
作った絵具を使って絵を描いてもらいました。
みなさん上手に絵を描かれるので驚きました。
オリジナルな色合いの素晴らしい作品ができました。
午後の部は、絵の制作も白熱し、後ちょっとで完成・・!というところで、タイムアップが!!
しかし、主宰のカイマ先生が「どんな作品も絶対に完成させること!」と熱血指導を発揮し、急遽30分延長して全員完成まで漕ぎ着けることができました。
KさんAちゃんの作品
ご感想
今回は、親子でご参加いただいた2組のご感想をご紹介します。
まとめ
「絵具づくり?」「絵具って作れるの?」「でも、面白そう!」そんな半信半疑?な気持ちを抱きつつ参加していただいたのかな?と思っています。
実際に10色パレットを作ってみると、参加者の方それぞれの個性あふれる素晴らしい絵具や、その絵具を用いた作品が生まれました。
画材屋さんで手軽に買える絵具をわざわざ作ってみる面白さは、大きく2つあると思います。
一つは、なんとなく絵具と仲良くなれること。絵具と仲良くなるというのは、実際に絵具を作る工程を通じて、「どうやって絵具ができているのか」を体験的に「ちょっとわかる」ということです。その結果が参加者の皆さんのパレットにあらわれています。そこには、お店で売ってる絵具セットにはない色の組み合わせがあるはずです。
二つ目は、せっかく苦労して作ったのだから、パレットの色をできるだけ使いたくなること。普段絵を描く方も、そうでない方も、多くの色合いを画面に使うというのは、相当意識しないと難しいものです。でも、今回苦労して作った、でき立てほやほやの絵具たちがあるので、自然と使いたくなったのではないでしょうか?もう少し踏み込んで言及するのであれば、描いた絵の色合いも参加者ごとの個性あふれるものとなったように感じました。
画面に自分らしい色を表現するというのは意外と難しいものです。でも、絵具づくりを通じて絵具と仲良くなった後では、自然とできてしまう。これらは、講師という立場からも感じられて、とても有意義なワークショップを開催させていただきました。
小山大地
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