2024年8月11日(日)、美術解剖学モデルの海斗先生による『観て・触って・体感しよう!こども美術解剖学』ワークショップが開催されました。
美術解剖学とは、「身体の仕組み」や「骨格・筋肉の構造」を学んでもらい、デッサン力を向上させるためのワークショップです。美術を学ぶうえで、人体の理解は非常に重要です。今回のワークショップでも、参加者の皆さんは解剖学的な視点から身体を観察し、描く力を深めていきました。
今回は、特に印象的だった参加者の様子や授業内容について、海斗先生ご自身がレポートを書いてくださいましたので、ご紹介します!
ガチの「海斗メソッド」で始まりました
親御さんの同伴が必要な中学生以下の子供さんの参加が無く、高校生と大人だけの参加になったこともありガチの美術解剖学セミナーとなりました。
ネット上で海斗メソッドと称している、「知る>観る>触る>描く、のプロセスの繰り返し」を身体の部位ごとに履修してゆきました。
人の身体のリアルを知ろう
骨盤の男女差の基礎のほか、動きの中での鎖骨の観え方(胸を張った時と肩をすぼめた時の違いなど)や手を伸ばしてモノを抱くときの肩の動きを観察。
また、仰向けに寝ているモデルのお腹に男子高校生に乗ってもらい、腹筋がどれだけ強いのかを実験的に観察したり、“身体のリアル”を目の前で見て描きました。
指の目で見た、人のからだ
目以外に、指の先にも目がついていると思ってモデルの腰や肩の形を探りました。メンタルと身体の男女差の不一致などが話題になる昨今ですが骨や筋肉の違いは歴然としている事を、指についている目で知りました。
※参加者のHさんのノートです。授業内容がしっかりとまとめられており、その内容の濃さが伝わってきます。(カイマ)
参加者の感想
講師(海斗)の感想
触って覚える人体、というコンセプトの海斗LIVEは大阪・東京での開催ではどうしても20-30人という人数での開催になりますが、アトリエカイマでは少人数限定での開催で内容がとっても濃いものができます。今回は一人の男子高校生以外はみな成人女性だったのですが、大人向けレッスンはより深いところに届きます。来期は大人向けと最初から銘打ってもいいかもしれません。あれこれやって時間がなくなり “お姫様抱っこ体験”をやり飛ばしてしまったのは残念。来期に回します。
まとめ
今回の参加者の中には、高校3年生の学生も参加しており、彼は特に熱心に授業に取り組んでくれました。彼にとっては初めてのヌードデッサン体験でしたが、しっかりと集中して描いていた姿が印象的でした!また、昨年に引き続き二度目の参加となる方や、プロの漫画家やゲームデザイナーなど、多彩なバックグラウンドを持つ方々が集まり、授業は終始白熱した雰囲気に包まれていました。
来年は、ガッツリ大人向けのレッスンを予定しております!もちろん、熱心な学生さんも大歓迎です。お楽しみに!
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