こんにちは！こどもマンガ・イラスト教室講師のカイマミカです。
今年もアトリエCaima展の期間中に、美術鑑賞会2024を行いました！
「ゆるく・楽しく・本格的に」をモットーとするアトリエCaimaですが、夏休みのワークショップや美術鑑賞会では「本格的に」を強化し、こどもたちに**“ホンモノ”に触れる機会**を作っています。
今回は、以下の豪華な先生方をお迎えし、それぞれの作品解説をしていただきました。
- 画家・アタリサオリ先生
- 日本画家・小山大地先生
- 漫画家・千秋りえ先生
- 漫画家・カイマミカ（私）
🎨 美術鑑賞テーマ ～楽しい鑑賞体験を～ 🎨
ただ作品を観るだけでは面白くないので、今年もユニークなテーマを用意しました！
14時回：怪盗になって絵を“1つ盗む”なら？
「怪盗になって1つだけ絵を盗めるならどれを選ぶ？」というテーマで鑑賞スタート。
生徒たちからは…
- 「部屋に飾って癒されたい！」
- 「玄関に飾って、毎日眺める！」
など、“家に飾る”という視点で真剣に選ぶ姿が印象的でした。
17時回：作家と入れ替われるなら？
2回目参加の生徒が多かった17時回では、テーマを変更！
「1日だけ作家と入れ替わるとしたら、どの作家になって何を描く？」
- 「入れ替わって、美しい筋肉を描きたい！」
- 「イケメンを描きたい！」
など、妄想を広げながら、大盛り上がりの鑑賞タイムになりました！
🖌️ 先生方の作品解説 🖌️
🌟 画家・アタリサオリ先生 🌟
アタリ先生は、美術解剖学を用いて人体を描くスペシャリスト！
「人がいる空間が好き」と語るアタリ先生は、人物だけでなく周囲の空間も描き込むことで、物語を感じさせる世界観を生み出しています。
アタリさんと入れ替わりたいという生徒がいたので、男性モデルと対峙して描くときの気持ちなどを教えてくれました。初めての時はやっぱり興奮して眠れなかったとのこと！
🌿 日本画家・小山大地先生 🌿
小山先生は、日本画の伝統的な技法を駆使し、岩絵の具を使った作品を制作されています。
今作の『叢の夢』では、金と銀の岩絵の具で描かれた草や葉が光を反射し、暗闇でライトを当てるとまるでゆらゆらと揺れるように見える演出が！
生徒たちはその効果に大興奮し、**「おおー！」**という歓声が上がりました！
📚 漫画家・千秋りえ先生 📚
千秋先生は、『となりのメガネ王子とヤンキーと！』の表紙2点と、描き下ろしイラストを展示してくださいました。
キャラクターの服装のこだわりについても解説があり、メガネ王子の服は「母親が選んだ服をそのまま着ている」という裏設定が！
また、別の作品では「性転換する生物」であるクマノミをモチーフに、中性的なキャラと揺らぎのある構成を描いた絵の解説もあり、生徒たちは驚きと感心**の眼差しでした✨
🌧️ 漫画家・カイマミカ（私） 🌧️
最後は“アトリエCaima美術館の館長”こと私、カイマミカが作品解説を行いました。
『曇り空ピクニックで君とキスしたかった』11話・12話の表紙2点を展示し、構図の工夫を説明。
- 片思いから両片思いになった2人の関係を、触れそうで触れない微妙な距離感で表現しました。
- 1話目では目すら合わせられなかった女性キャラが、成長して向き合う姿も感じてほしいポイントです。
色彩の違いを見比べて…
千秋先生と私はどちらも透明水彩を使っていますが、選ぶ色や塗り方によって個性が出ることもお話しました。
- カイマミカ → シックで淡い色合い
- 千秋りえ先生 → 鮮やかで華やかな色合い
同じ画材でもまったく異なる表現になることに、生徒たちも新しい視点を得たようでした！
🎉 まとめ ～楽しい落書き大会へ！～ 🎉
鑑賞後は、楽しい落書き大会！
話を聞いた上で、自分なりに作品と向き合い、「描きたい！」という気持ちをそのまま表現してもらいました。
学んだこと：観察と感情のバランス
先生方の解説から、**「観察力」と「印象の表現」**が絵を描くうえで大切なことを学びました。
- 対象の構造を把握し、美しい・面白いなど感情が動いた部分を強調する。
生徒たちも作家の視点を知り、作品を見る目が変わったようです。
🎨 来年ももっと楽しい美術鑑賞会を！ 🎨
今回の美術鑑賞会を通して、「美術って面白い！」と感じてもらえたら嬉しいです。ぜひ今後も展示会や美術展に足を運んでくださいね！
最後までお読みいただき、ありがとうございました！
カイマミカ
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