2026年7月25日(土)、漫画家・カイマミカと白泉社編集者・Bさんによる「漫画家×編集者トークLive&持ち込み添削会」を開催しました。
当日の飛び入り参加もあり、11名の方にご参加いただきました!
今年のテーマは「漫画の表紙の作り方」。
カイマの連載作品『曇り空のピクニックで君とキスしたかった』(以下、『曇ピク』)の表紙を題材に、アイデアやラフがどのように一枚の表紙へ仕上がっていくのか、実際の制作資料をお見せしながらお話ししました。

ラフから完成まで、表紙制作の工程を公開!


まずは、『曇ピク』の表紙が完成するまでの具体的な工程をご紹介しました。
初期のアイデアやラフ、完成した表紙を見比べながら、構図や色、タイトルが入る位置など、制作中に考えていることを一つずつ解説。
……と言いつつ、カイマは表紙に描くお花を担当編集のBさんに選んでもらうなど、意外といろいろ丸投げしています(笑)。
作家が描きたいものを描き、それが漫画の表紙として読者に届くように、編集者が方向を整える。実際のやり取りを交えながら、漫画家と編集者が一緒に表紙を作っていく過程をお話ししました。
漫画の題字には独特の文化がある!


漫画の表紙では、イラストだけでなく、作品タイトルの見せ方もとても重要です。
漫画の題字やタイトルロゴのデザインには、一般的なグラフィックデザインとはまた違う、独特の文化があります。
イラストをつぶさずにタイトルを配置するためには、絵を描く段階から「ここにタイトルが入る」という空間を作っておかなければなりません。
キャラクターをどこに置くのか。タイトルをどの位置に入れるのか。書店や配信サイトで小さく表示されたときにも、主人公とタイトルが一目で伝わるか。
一枚の絵として完成させるだけでなく、「漫画の表紙」として読者の目にどう届くかまで考えて構成されていることを、実例を交えて解説しました。
生徒作品を使った表紙添削

アトリエCaimaの生徒作品を使った、表紙の添削コーナーも行いました。
Bさんに見ていただいたのは、「この物語をより伝わりやすくし、読者の目を引く表紙にするにはどうすればいいか」という点です。
もとのイラストを見ながら、
- 中央にいる二人のキャラクターを、もっと大きく見せる
- 主人公たちは正面を向かせ、表情が伝わるようにする
- 上部にいるキャラクターは、あやかしだとすぐわかるぐらい顔をアップにする
- タイトルを主人公の顔の近くに配置する
など、具体的にアドバイスをいただきました。
表紙を見た瞬間に、主人公とタイトルが一緒に目に入るようにすること。そして、キャラクターの表情や関係性から「どんな物語なのか」が伝わる構図にすることが大切です。
キャラクターの大きさや向き、タイトルの位置を少し変えるだけでも、作品の印象や伝わりやすさは大きく変わります。
実際の作品を見ながらの添削だったため、参加者の皆さんにも分かりやすく、具体的にイメージしていただけたのではないかと思います。

※わかりにくいですが、live中にアドバイスを元に添削したもの
制作に役立つ質問がたくさん!
質問コーナーでは、
「最近は、どんな表紙が流行っていますか?」
「目を引く構図にするには、どうすればいいですか?」
「色選びのポイントは?」
など、実際の制作にすぐ活かせる具体的な質問がたくさん寄せられました。
カイマとBさん、それぞれの立場から、できるかぎりお答えしました。
表紙に悩んでいる方や、現在作品を制作している方も多く、皆さんが熱心に聞いてくださっている様子が印象的でした。
プロから漫画家志望の方まで!持ち込み添削会
トークLive終了後には、持ち込み添削会を行いました。
今回は、プロとして活動されている方から漫画家志望の方まで、4名が参加。
Bさんからは、ストーリーや作品の見せ方について、それぞれの作品に合わせたアドバイスがありました。
カイマも少しですが、作画や絵に関するアドバイスをさせていただきました。
今回のアドバイスが、これから作品を描き進めるうえでのヒントになればうれしいです!
参加者の皆さまからの感想
アンケートでも、たくさんのうれしい感想をいただきました。一部をご紹介します。
構図やイラストを描くときに役立つことばかりで、自分の絵を描くときにも活かせそうです。
漫画の表紙ならではの、グラフィックデザインとはまた違う世界が見えてよかったです。
表紙づくりに悩んでいたので、とてもためになるお話でした。
漫画の世界だけでなく、日常にもつながる、役立つお話が盛りだくさんでした。
タイトルロゴを作られた方や、実際に配置された方のお話も聞いてみたいと思いました。
表紙と本編の内容をリンクさせていることや、読者が何も考えず無意識に見ている部分まで、細かく考えて作られていることを知れてありがたかったです。
表紙をきれいな一枚絵として見るだけでなく、構図、色、タイトル、そして物語とのつながりまで含めて考えるきっかけになったことが伝わり、とてもうれしかったです。
タイトルロゴを制作・配置されているデザイナーさん側のお話も、いつか聞いてみたいですね!
改めて表紙を並べてみて
今年、子どもの参加者はアトリエに通う中学2年生の生徒一人だったため、例年よりも少し大人向けの、踏み込んだ内容でお話ししました。
今回の準備で、これまで描いてきた『曇ピク』の表紙を改めて並べてみると、「ここまでよく描いたなあ」と、自分でもしみじみ思いました。
最近は、最初の頃よりも表紙制作に慣れてきたように感じます。
その一方で、自分の中では毎回「絵としてこんなことに挑戦してみよう」と考えながら描いています。その挑戦が、参加してくださった皆さんにも好意的に、きちんと伝わっていたことが、とてもうれしかったです。
私は毎回、かなり自由に描きたい絵を描かせてもらっています。
正直なところ、それが漫画の表紙として大丈夫なのか、「目を引く表紙」になっているのかまでは、あまり考えていないこともあります。
その部分の舵をBさんがしっかり取ってくださっていることも、今回改めて感じました。
漫画家一人だけではなく、編集者やデザイナーなど、たくさんの人の視点が加わって、漫画の表紙が完成します。
今年も終始なごやかで、笑いもあり、リラックスしてお話しすることができました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
おまけ カイマミカ40th記念Tシャツ期間限定発売!

そして最後に、特別なお知らせです!
カイマミカ40歳記念として、友人のライター兼カメラマン・藤原武志さんが、誕生日に撮影してくれた写真をTシャツにしてくれました!
おしゃれなガールズバンドのTシャツみたいで、めちゃくちゃ格好いいです!!
絵柄は、モノクロとカラーの2種類。
モノクロバージョンは、頭の上に乗っている葉っぱだけがカラーになっています。こちらも、とてもかわいい仕上がりです!
夏休みワークショップ期間中の、2026年8月16日(日)までの限定販売です。下記のオンラインショップよりご購入いただけます。
藤工作所 オンラインショップ
【https://fujiworkshop.stores.jp/】
まさか自分の顔がプリントされたTシャツを着ることになるとは、夢にも思いませんでした(笑)。
人生っておもしろいですね!



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